三帰礼文(さんきらいもん)


【現文】          【読み下し文】

自帰依仏(じきえぶつ)     …自ら仏に帰依したてまつる

当願衆生(とうがんしゅじょう )…当に願わくは衆生とともに

体解大道(たいげだいどう)   …大道を体解して、

発無上意(ほつむじょうい)   …無上意を発さん

 

自帰依法(じきえほう)     …自ら法に帰依したてまつる

当願衆生(とうがんしゅじょう) …当に願わくは衆生とともに

深入経蔵(じんにゅうきょうぞう)…深く経蔵に入りて

智慧如海(ちえにょかい)    …智慧海の如くならん

 

自帰依僧(じきえそう)     …自ら僧に帰依したてまつる

当願衆生(とうがんしゅじょう) …当に願わくは衆生とともに

統理大衆(とうりだいしゅう)  …大衆を統理して

 

一切無礙(いっさいむげ)    …一切無礙ならん


 

【現代語訳】

自分の意志で仏に帰依(信仰)し、よりどころとします。

人々と共に祈ることは、大いなる仏の道を体得し、無上の悟りに向かう心を起こしますように。

 

自分の意志で法(仏の教え)に帰依(信仰)します。

人々と共に祈ることは、深く経典(教え)を学んで、海のような大いなる智慧を得られますように。

 

自分の意志で僧(仲間)を帰依(信じる)します。

 

人々と共に祈ることは、人々が争わない和合の集いをもち、なにものにも妨げられない自由な境地を得られますように。