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回光返照の退歩を学すべし

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回光返照の退歩を学すべし(えこうへんしょうのたいほをがくすべし)

 [普勧坐禅儀 道元禅師]

 

 回光返照とは、自分の外ではなく、自分の内面に向け、謙虚に自分自身を見つめ直す。

 退歩とは、根本に戻る。一歩退く。

 歩みを止め、二歩も三歩も退いて、仏様の御教えに照らして、自分自身を謙虚に顧みなさいという意味です。

 

 仏様の御教えに照らすとは、自分自身をよくよく観察し、我利我欲を抑制し、繰り返し謙虚に顧みることで、苦悩から脱落し、真実の自己が成就します。

 

 人は自分の思い通りにいかないと、外に原因を見つけようとし、自分を見失い、苦悩の原因を自分でつくり出します。

 

 素直で謙虚に、自分の内側に向けて自分を明るく照らせば真実の自分が現れます。

 自分を大切に一日一日を大事に過ごしてまいりましょう。何事も自分次第です。