願わくは此の功徳を以て普く一切に及ぼし、
ねがわくはこのくどくをもってあまねくいっさいにおよぼし、
我等と衆生と皆共に仏道を成ぜんことを
われらとしゅじょうとみなともにぶつどうをじょうぜんことを
十 方 三 世 一 切 仏
じーほーさんしーいーしーふー
諸 尊 菩 薩 摩 訶 薩
しーそんぶーさーもーこーさー
摩 訶 般 若 波 羅 蜜
もーこーほーじゃほろーみー
【現代語訳】
『普回向』
願うことは、この読経や行の功徳を、如来・菩薩・諸天・善神・鬼神・亡者・諸精霊・衆生の全てに手向け、私達全ての生命と、皆が共に仏の道を成就しますように。と祈ります。
『略三宝』
あらゆる空間(十方=東・西・南・北・東南・西南・東北・西北・上・下)
あらゆる時間(三世=過去・現在・未来)にわたる全ての仏よ[仏]
あらゆる尊師、菩薩、修行に励む者よ[僧]
大いなる教えにより彼の覚りに到る智慧に[法]
【コメント】
普回向は、『法華経』化城喩品の「願以此功徳」ではじまる偈文が原文です。宗派により和文と漢文の読みの違いがあります。曹洞宗では主に和文でお唱え致します。
読経後、回向文をお唱えします。経典をよみその功徳を回し向ける(回向)ためです。普回向は御本尊様、先祖や亡き方への供養、生命あるものへの祈願など功徳万能な回向文です。
略三宝は、仏教の三つの宝である仏(覚者)法(教え)僧(修行者)に感謝し、その功徳を全てに向けています
少林寺20世 清涼 晃輝(せいりょう こうき)
1979(昭和54)年生まれ
豊川稲荷(妙厳寺)
愛知学院大学卒業
㈱坪井屋佛檀店
大本山永平寺
動物供養総本山 長楽寺動物霊園などで修行
平成21年 少林寺、蓮光寺(奈義町)住職就任
曹洞宗 圓通閣 澤龍山 少林寺
(美作西國三十三観音十一番札所)
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