無上甚深微妙法(むじょうじんじんみみょうほう)
百千万劫難遭遇(ひゃくせんまんごうなんそうぐ)
我今見聞得受持(がこんけんもんとくじゅじ)
願解如来真実義(がんげにょらいしんじつぎ)
【読み下し文】
無上甚深微妙の法は、
(むみょうじんじんみみょうのほうは)
百千万劫にも 遭い遇うこと難し、
(ひゃくせんまんごうにも あいおうことかたし)
我れ今見聞し 受持することを得たり、
(われいまけんもんし じゅじすることをえたり)
願わくは 如来真実の義を解せん
(ねがわくは にょらいしんじつのぎをげせん)
【現代語訳】
この上比べるものなく深く素晴らしい釈尊の教え(真理)は、百千万の長い時をかけても出会うことは困難である。私は今、見聞きして頂くことが出来き大変ありがたいです。願う事は、釈迦如来の真実の心が理解し、お智慧を頂けますように。
【コメント】
この開経偈は、お経をお勤めする前にお唱えすることが多い偈文です。
お経は、釈尊の教え(真理)が説かれたものです。また、その教えを受け継ぎお悟りを開かれた和尚様方のお言葉です。
人間として生まれ、今ここに生きていることが素晴らしい事ですが、更に仏様の教えに出会うことはとても稀で難しい事です。その釈尊の教えが二千五百年絶った今も生きているのです。
釈尊は、人が苦しむ迷いを解決し、人間の本質について真実を示し、生き方を教え実践された方です。
その有り難い教えに、今巡り会う良縁を大切に致しましょう。
お経の前には、身を清め(手を洗い口を漱ぐ)仏前にて、身を正し、心を落ち着かせ、真心を込めて合掌致しましょう。
少林寺20世 清涼 晃輝(せいりょう こうき)
1979(昭和54)年生まれ
豊川稲荷(妙厳寺)
愛知学院大学卒業
㈱坪井屋佛檀店
大本山永平寺
動物供養総本山 長楽寺動物霊園などで修行
平成21年 少林寺、蓮光寺(奈義町)住職就任
曹洞宗 圓通閣 澤龍山 少林寺
(美作西國三十三観音十一番札所)
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